着付けの学びかた
着物の着付けを習得する方法としては、まず、周囲の上手な方に教わる方法があります。そして着付け教室に通う方法が考えられます。着付け教室は、全国各地にありますよね。
最近では、自前の着物を持っていない場合でも、きものや小物をレンタルしてくれる教室もあります。コースについても、初心者向けから上級者向け、師範・講師などの資格取得を目指す方向け等、学校・教室によって様々な授業コースがあります。
期間については、数回で終了するものから、週1ペースで数ヶ月から半年間の講習期間を設けている教室もあります。
しかし、現代人はなにかと多忙です。なかには、毎週教室へ通えない方もいると思います。また、大人数で教わる事が苦手な方もいるでしょうし、自分の日常生活圏に、適当な教室が見当たらない方もいるかと思います。そして、自分の希望する時間に自由に学習したい方もいる事でしょう。
では、そのような場合はどうやって学ぶかと言うと、とりあえずは自宅で書籍やビデオなどを見ながら独学する事となります。通信教育もあります。インターネットで検索して、着付けについて紹介しているホームページを参考にする事も出来るでしょう。
eラーニングで きものを
着物の着付けの学び方のひとつとして「eラーニング」があります。
eラーニングとは、「electronic learning」の事です。直訳すると「電子学習」といった感じですよね。一般的には、パソコンやインターネットといった情報技術機器(及びネット環境)を利用した学習方法の事を指すかと思います。語学学習、学校教育、資格取得の為の学習、それから企業の社員教育など、eラーニングは広く採用されています。
では、eラーニングで着付けを学ぶとは、どのような方法なのでしょうか。
基本的には、インターネット・パソコンの動画やホームページ、また、郵送されてきたテキストなどを利用して、きものの着付けを学ぶ事になります。これでしたら、自分の自由な時間に好きなだけ時間をかけて勉強する事が出来ますよね。そして着付けのeラーニングは、一方通行的な指導ではなく、キメ細やかなサービスを行っている教室が多いようです。たとえばメールでの質問の受付、電話、スカイプでの対応などを行っているeラーニングの着付け教室もあります。ちなみにeラーニングの気になる料金については、基本的には教室へ通うよりもリーズナブルだと思います。
スカイプ(Skype)とは、通信料が無料のインターネット・テレビ電話です。つまり、先方の講師や師範の先生方と、お互いの姿を見せ合って会話をしながら指導を受ける事が出来る訳です。自宅に居ながらにして、遠く離れた講師の先生に着物の着付けの目視チェックをしてもらい、会話しながらアドバイスを受ける事が可能とは、凄い時代になってきました。
尚、スカイプ利用については、ヘッドホン・マイク、カメラ等の機器の準備が要りますが、普通の電器量販店で販売されており、それほど高価ではありません。
着物をしること
日頃から着物を着る機会が少ない方は、大変多いのではないかと思います。着る機会というと、お正月や七五三・節句などの行事、お葬式・結婚式・成人式・入学式などの冠婚葬祭、そして、夏の花火大会・お祭りでの浴衣くらいでしょうか。それと、お茶・お花・踊りなどお稽古事をしている場合(この場合は、ひとりで着る事が出来る方も多いでしょう)。
本来なら、もっと日常的に着用したいものですが、アクティブな動作が出来ない事、購入するとなると一般的な洋服と比較すると高価である事、そして着付けを覚えないといけない事が、ネックになってくるのではないでしょうか。
たまにしか着ないのだから、あえて着付けを習得しなくとも、その時々にプロの方にお願いすれば良いのではないか、という考え方があります。プロの方には、美容院や出張してくれる着付け師さんなどがいます。
「プロの方に依頼する」とは、一見合理的な考え方に思えますが、当然料金が発生しますし、急に着物を着る場合には間に合わないかもしれません。また、日本文化の歴史と伝統を深く知るためにも、着物の事はよく知っておくべき、なのかもしれません。