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ささ和紙で作られたタオルです

大阪に本社を置くSASAWASHI株式会社が開発した和紙の洗顔タオル。同社の紙は「ささ和紙」と言います。

このネーミングは、笹の一種である「クマザサ」の素材を配合していることに由来しているのでしょう。

熊笹

クマザサ(熊笹)は、低めの山に密集して自生している様子をよく見かけます。地面を覆うようなイメージです。イネ科でタケ(竹)の仲間になります。

緑色の細長い大きめの葉っぱは、竹の葉に似ています。

防菌や防臭の効能があると考えられており、健康食品の素材としても使用される植物です。

ささ和紙を配合した洗顔タオルはどのようにして作られるのでしょう。少し調べてみたのですが、なかなか凄いです。

まずは、クマザサを配合した「ささ和紙」を漉(す)いて作ります。そして、ささ和紙を細かくして撚って(ひねる・よじる)、糸にしていきます。ちなみにこの作業を「撚糸」と言います。

それから、この糸を織って「ささ和紙」の布が出来上がり、基布に綿を使用し、洗顔タオルや靴下などの商品に加工します。

SASAWASHI 洗顔タオルは、和紙を糸にして織って作られていると言う訳なのです。

(素材の基本スペック)
パイル部分:和紙100%/基布:綿100%

優れた皮脂吸収力、衛生的でソフトな肌触り。

和紙は、あぶらとり紙として古来より利用されている事からも分かりますように、肌の皮脂を吸収する作用を持っている訳ですが、SASAWASHI商品は、この特徴を存分に生かしています。

また、繊維の構造上において、肌に過度の摩擦や負担がかからないように、ソフトでさらっとした肌触りに作られています。

従いまして、特に石鹸を付けなくても軽くマッサージするように洗うだけで、余分な皮脂や古い角質、そして汚れが落とせるのだそうです。石鹸を使用しなくても汚れが落ちやすい点は、肌に優しそうで良いですよね。

ちなみに、赤ちゃんにも使えるくらいの優しさだとか。

また、この洗顔タオル製品には、抗菌・防臭効果があります。

使用と効果

ささ和紙洗顔タオルは、普通のタオルと同様、繰り返し洗濯して使用する事が可能。抗菌・防臭の効果も持続するそうです。

洗濯のポイント

洗濯機の利用も可能ですが、ネットに入れる等、なるべく優しく洗ったほうがベター。また洗剤は中性洗剤を使用します。漂白剤はタオルを傷めたり変色の要因となるのでNGとの事です。

ささ和紙製品のラインナップ

タオル類、靴下、手袋、シーツ、ストール他、様々なアイテムが商品化されています。

和紙によるスキンケア

和紙による物品で、個人的にもっとも身近な存在は、部屋の押入れの襖(ふすま)です。日常的に、毎日何気無く目にしている訳ですが、この素材を配合したスキンケア製品が続々と誕生している事を知り、ちょっとびっくりしてしまいました。

もっとも、顔の肌の皮脂を取り除くあぶらとり紙も和紙の一種であり、それほど驚くべき事ではないのかもしれません。

しかし、和紙製の洗顔が出来るタオルがあるのには、物知らずな私としては、結構なインパクトがあります。コスメやスキンケアとは、ダイレクトには結びつかない素材に思っていたからです。

日本の伝統的な「巧みの技」が、現代の美容スキンケアに活用されているのですね。

和紙の特性を上手に生かして開発されており、なんて見事で素晴らしいアイデアなのだろう、と感動・感心する事しきりです。

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