イメージ画像

テノリオン

ヤマハ テノリオン(tenori-on)。手のひらに乗っかるくらいのサイズだから、このような名前を付けたのでしょうか。

メディアアーティストの岩井俊雄さんとのコラボレーションとなっていますが、以前から岩井さんは、バンダイの携帯型ゲーム機 「ワンダースワン」 のソフトや、iアプリの携帯電話用シーケンサーとして、テノリオンの名称でリリースしていました。 ちなみに岩井俊雄さんは、これまでに坂本龍一さんなどともコラボしてきた人です。 いやこれは、面白そうな電子楽器ですよね。アナログ人間の私でも、視覚的、直感的に演奏出来ると言いますか、遊べるような気がします。

価格や販売について

ヤマハ テノリオン(tenori-on)の価格については、イギリスで先行販売していた当初は、14万円くらいの値段だったようですが、 2008年5月より日本でも販売が開始され、テノリオンの価格は税込みで121,000円に設定されていました。またこの当時、国内においては、Web上(TENORI-ON Web Shop)のみの限定販売となっていました。

しかしその後、一般の楽器店でも販売されています。モデルも数種登場。

たとえば、楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!Shoppingにおいて、随分と格安に買い求めやすくなりました。

但し、生産完了品の2機種(TNR-O、TNR-W)については、中古品での入手となるかもしれません。(2016.5)

仕様、機能をチェック

TNR-O、TNR-Wについて。

基本的なスペック(仕様・機能)

サイズは、205×205×32mm、質量は約700gです。消費電力は9W。電源アダプターで繋ぐ事が出来ます。電池の場合は、 単3乾電池6本使用で連続再生約5時間との事です。シーケンサー部と音源部とがあり、記憶させておいたプログラ ムを自動演奏させる事も可能です。最大同時発音数は32音、リバーブ・コーラス系のエフェクトも内蔵されています。 もちろんMIDIにも対応しています。やろうと思えば、サンプリングだって可能です。

演奏中は、表も裏もテクノチック(!)に光ります。デジタルな照明美。暗いところで演奏すると美しいですね。表の手で触れて演奏する面は、LEDボタン(16個×16個=256個)になっています。オセロか碁盤の目みたいです。でも、闇雲に勝手に光るのではなくて、指で押す事によって光ります。そして、演奏(モード)によって光り方や光る目が変化します。 ピカピカと光っているのを視覚的に捉えることが出来るから、誰でも直感的な演奏が可能になると言う訳ですね。

単に指で押したところだけが音が鳴る仕組みならば、面白くない、つまらない訳ですが、テノリオンの場合は、6種類の演奏モードを使って、 最大で16種類の演奏モードを、同時に指で鳴らすことが可能です。同時に色々な音やフレーズを鳴らす事が出来ます。

「劇団ひとり」ならぬ「電子オーケストラひとり」って感じでしょうかね。あるいは「ひとりテクノ、ひとりYMO(古っ)」みたいな。

演奏モード

Score(スコア)、Random(ランダム)、Draw(ドロー)、Bounce(バウンス)、Push(プッシュ)、Solo(ソロ)がありますが、 「どんな感じ」かと言いますと、例えば、音を伸ばしたり、音を重ねて(レイヤー)複数音を鳴らしたり、反復(ループ)させて演奏させたり、 音色を変化させたり、移調したりなど、自由な発想で色々な演奏をする事が可能だと思います。

複雑多彩な機能を搭載しているのですが、遊び感覚でいじくっているうちに、徐々に自分なりの演奏方法を体得出来そうな気がします。

シルバーボディがなんとなく近未来的。そして、いつでもどこでもプレイ出来ますね。ジム・オルークさん等のデモ演奏映像を観ましたが、 ベッドに転がって、ちょこちょこっといじっていれば、環境音楽風とか、凄く簡単にプレイ出来そうに感じました。 YAMAHA テノリオン(tenori-on)の価格はそれなりですが、欲しくなってきました。

シンセサイザーと私

私は、どちらかと言うと「アナログ人間」なのですが、デジタル系の楽器には興味がありまして、まず少年時代にモノフォニック・シンセサイザーに出会いまして、クラフトワークを知り、 YMOのライヴを観に行き、その後、ポリフォニックをいじり、ワークステーション型を購入し、パソコンにソフトをインストールして、DTMをやってみたりと、色々とデジタル系楽器を使って音楽を楽しんできました。

ヤマハ製品も、自宅には子供の頃からエレクトーンが、どど~んと子供部屋に鎮座していました(これは弟が弾いていました)。私自身も、ヤマハの初期の頃のワークステーション型シンセサイザー(W5)を所有していました。そして現在も、コルグの「TRINITY」という、 レトロな(良く言えばビンテージ?)モデルを所有しています。

でも鍵盤楽器とデジタルは、どうも私の指と脳には馴染まないようで、そう言えばもう随分と長い間、押入れの中で眠っています。

ごめんね、KORG TRINITY・・・放置プレイで。

このページの先頭へ