イメージ画像

氷上でおこなわないカーリング・・・UNICURL

ユニカールとは

カーリングを氷の無いところで行う・・・という発想から誕生したスポーツ競技が幾つかあります。

そのひとつが、「ニュースポーツ」というカテゴリーに分類される、ユニカールという競技です。

床の仕様

床には、スライドカーペットを敷きます。カーペットの表面には、カーリングと似た、的のような同心円があります。最大で幅2.8m・長さ14mとの事ですので、複数のゲームを同時に行う際には、体育館クラスの床スペースが必要です。(ちなみに例えば、長さ8mのサイズもあります。)

ストーンの仕様

ストーンは、本物の石ではなくて特殊合成樹脂製のものを使用。直径が27cmで重量は4.2キロだそうです。2キロの子供用もあります。カーリングの石が20キロもある事と比べると随分と軽いですね。長めの取手が付属しているので投げやすそうです。

ルールの概要

カーリングと比較すると、ユニカールは、気軽に楽しめるようなルール設定になっています。

ルールをさらっと確認してみると、基本的にはカーリングのルールに準じているようです。同心円にストーンを近付けて点数を競い合うルールです。但し1チーム3名です。それから、床上を掃く作業は無いようです。

季節・性別・年齢問わず楽しめるスポーツです

ある程度広いスペースがあれば、季節を問わずプレイ出来ますね。また、運動量が穏やですので肉体を酷使する事もありません。

またユニカールは、チームワークが必須なスポーツですので、おのずとチームメイトとコミュニケーションを取ることとなります。相手の心理を読んだり戦略を考えるため、頭(知恵)も使います。

適度にからだと頭を使うスポーツとして、性別を問わず小さな子から高齢者までが楽しくプレイできそうです。

オリンピックでの日本チームの活躍を見て、カーリングをやりたい子供たちがユニカールをはじめ、そして、いつかオリンピックの代表選手になるかもしれませんね。そのように考えると、この競技は楽しいレクリエーションであると共に、日本のカーリング選手の、レベルの底上げに貢献するかもしれません。

ニュースポーツとは

近年に新しく考案された事が、ニュースポーツたるゆえんなのですが、ユニカールの場合を見ても分かりますように、従来のスポーツ競技を元に、さらに多くの方たちが気楽に手軽に行えるように、工夫されたスポーツを、ニュースポーツと呼んでいます。

たとえばスポーツチャンバラ(スポチャン)は、国内でよく知られているニュースポーツではないでしょうか。

他にも種目を調べてみると、ドッヂビー、キンボール、ストライクボウリング、ペタンク、テニポン、バスケットピンポン他、とても多数の種類があります。

その名称から、元のスポーツ種目が分かる場合が結構あります。例えば、ドッヂビーはドッジボールとルールは基本的には同じです。

なお、カーリングから派生した競技としては、ユニカールの他に、フロアカーリング、カローリングなどがあります。

ニュースポーツに関する道具については、地域の自治体がレンタルを行っている場合あります。インストラクター(講師)の派遣を行っている自治体もあるようです。また、道具一式をレンタルしている業者(ネットショップ)もあります。

氷上のチェス!

冬季オリンピックの競技種目には、スキーやスケートなど、冬の時期に盛んに行われている、いわゆるウインタースポーツが数多く選ばれています。そして、近年新しい正式種目として追加されたニューカマーといえば、たとえば、カーリングがあります。

1998年の長野オリンピックから採用された事もあって日本でも認知度が高く、女子日本代表チームは、年々好成績を上げています。

最初、カーリングを知った時、まだ誕生して間もないスポーツかと思ったのですが、調べたところによると、既に16世紀ごろにはイギリス(スコットランド)で、その原型となるような競技が行われていたそうです。やはり寒い地域で生まれたようですね。

curling

そもそもは、自然の氷に石を滑らせるようなゲームを行っていたそうです。それが競技化し欧米圏を中心に広まっていったそうです。カナダやアメリカ、それから北欧圏で盛んなようです。

現在では主に室内のスケートリンク(氷上)で行われています。1チーム4名で相手チームと対戦します。氷上を滑らせたストーン(石)の進路を調整するために、ブラシで忙しそうに掃く姿を初めて見た時は、けなげでユーモラスに感じたものです。また相手のストーンをはじくプレイは、子供の頃に遊んだ「おはじき」のようにも感じました。

一見、簡単そうで誰でもすぐに出来そうな気がします。しかし実は、ストーンの重量は20キロもあり、それを投げて、俊敏にブラシで氷上を掃くなどしないといけませんので、筋力と運動量、そして技術が必要となってきます。また頭を使って戦略を練って、チームワークを駆使しながらゲームを構築していかなければなりませんので、高い知力も必要とされます。カーリングが「氷上のチェス」と称されるゆえんです。

このページの先頭へ