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案外とお馴染み

芋けんぴは、どこのスーパーマーケットやコンビニエンスストアへ行っても売っている場合が多いので、「和のお菓子」としては、それなりに馴染み深い部類に入ると思います。しかし「けんぴ」とは何なのか、以前から気になっていました。

そこで少し調べてみたところ、四国の高知に古くから伝わるお菓子に、「ケンピ」と言う食べ物があることを知りました。

ケンピ

ところでケンピには、漢字では、たとえば「堅干」の他、幾つかの字を当てることもあったようです。今から300年ほど前の江戸時代に、土佐藩主の御用菓子司でもあった高知の和菓子店が考案したお菓子で、小麦粉、砂糖。水などを材料にして作った硬めの生地を、成人の中指くらいの細さと長さにして、オーブンで焼いたものだそうです。

いまオーブンと書きましたが、江戸時代にもオープンのような調理器具(釜とか)があったのでしょう。私は、この「ケンピ」なるお菓子を食べた経験は無いのですが、食べた人の話によると、なかなか噛み応えがあるそうです。

そもそもは高知の名産品

芋けんぴとケンピには、あまり共通項が見当たらないように思えます。何か因果関係があるかもしれません。形状が似ていますので、ケンピを模したのかもしれません。また、保存がきくお菓子という意味で共通しているかと思います。

ところで芋けんぴは、ケンピと同じく高知で誕生したのだと言われています。名産であり有名なお菓子です。

さつまいもと言えば、鹿児島県を想起してしまいますが、江戸時代に高知(土佐)においても、さつまいもの栽培が始まっていましたので、別段不思議ではありません。

では、いつごろから作られるようになったのでしょうね。少なくとも昭和20年代には現在のようなお菓子があったようですが、もっと以前から高知では食されていたのかもしれません。

なお、地方によっては「芋かりんとう」という呼んでいる(呼んでいた)地域もあるのだそうです。

芋けんぴの簡単レシピ

芋けんぴのレシピ・作り方は、大学芋と似ていると思います。

大ざっぱには、「切る・揚げる・からめる」の3工程と比較的手軽です。

1.さつまいもを、細長く角切りにします。

サイズについては市販の芋けんぴをイメージ・参考に。ちなみに角は、細すぎず・太すぎずが食べやすいです。6~10ミリぐらいでしょうか。長さは長すぎると食べにくいかも。

「皮つきor皮をむく」については、お好みで良いかと思います。

2.ボールや鍋で、さつまいもを水にしばらくさらします。

10~15分間さらした後、水気をしっかりと拭き取ります。

3.油で揚げます。

油の温度は170℃程度。低音と高温との2度揚げをする方法もあります。揚がったら油切りを。

4.「蜜」を作ります。

砂糖と水(ごく少量)を煮詰めるだけの作り方が、さつまいもの甘味を感じるオーソドックスで素朴な風味になるかと思います。

また、上白糖、粉砂糖、黒糖など砂糖の種類を色々と変えてみても楽しいのではないかと思います。なお、市販の水飴やハチミツを使うと手軽です。

6.いもを蜜に絡めて冷まします。

お好みでゴマなどを振りかけます。「変化球」としてシナモンなども。

ご家庭で色々な芋けんぴのレシピを試してみてはいかがでしょう。

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