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蒸し料理はシンプル。

蒸し料理とは、基本的には蒸すだけの、食材の元々の風味を生かした、とてもシンプルな調理法の料理です。蒸し料理の専門店も、東京、大阪をはじめ全国各地に増える傾向にあります。

特に美容と健康を気にしている女性の方や、メタボリックシンドロームが気掛かりな男性の方、オーガニック食材に興味がある方、ロハス志向の方たちなど関心を集めているようです。

バリエーション豊かな調理方法

一口に蒸し料理専門店と言いましても、和風、中華風、鶏肉メインのお店、魚メインのお店、特殊な土鍋で調理するお店、せいろ蒸しのお店など様々なスタイルがあります。また、料理の提供についても、調理済みの料理をお皿に盛って出すお店もあれば、普通の鍋料理のように、お客さんの目の前で火に掛けるお店もあります。さらに、食材の下味や出汁、タレ、薬味等も、それぞれのお店によって独自性がみられます。

シンプルな調理法ではあるけどレシピ等のバリエーションは豊かなのです。

自宅の調理器で手軽に作れます

せいろ料理

蒸し器やせいろがあれば、蒸し料理を簡単に作れます。普通の鍋やフライパンでも作れる料理があります。

個人的な思い出としては、子供の頃に母が蒸し器で茶碗蒸しやプリンをよく作ってくれました。

圧力鍋、土鍋などを使っても作る事が出来ますよね。現代では、蒸し器よりも、むしろ圧力鍋をお使いの家庭のほうが多いのかもしれません。あとタジン鍋とか。

圧力鍋での作リ方

圧力鍋は、調理時間を驚異的に短くする事が可能で、色々な料理を作れます。また、ガスや電気の消費節約が期待出来ます。

圧力鍋の基本機能には、まず加熱、加圧する機能があります。そして、火を止めた後に余熱等で蒸らす事が可能です。圧力鍋の中に水を入れ、その上に中かご(すのこ。ザル状になっています)に食材を置きます。

具体的な加熱(加圧)時間や余熱(蒸らし)時間については、圧力鍋に添付の取扱説明書などをご覧になると分かるかと思います。

なお圧力鍋には、ガス式と電気式の調理器具があります。

ガス式の場合、鍋で食材を炒める等、ちょっとした下ごしらえも可能です。

電気式の場合、たとえばパナソニック製品は、炒める等の調理が可能ですが、ワンダーシェフ製の電気式圧力鍋は、薄手の鍋を採用しているため、炒める事が出来ません。(2015.4現在)。

土鍋でも蒸し料理

土鍋でも蒸し料理を作る事が出来ます。あらかじめ「蒸し料理が楽しめます」と表示されている土鍋も販売されています。すのこ付きの商品もあります。

圧力鍋でもそうなのですが、鍋の選び方については、風味にも影響してきますよね。直火専用、IH対応、電子レンジ使用OKなど、メーカーや商品によって仕様が異なります。

簡単(手抜き・・・汗) 蒸し料理レシピ

いや、料理と言える代物なのかは微妙ですが(汗)。でも先日、某テレビ番組でも、プロの料理人さんが作っていました(笑)。

  1. 普通の鍋に白菜と豚肉(もしくはベーコン)を交互に重ねて積み上げていく。
  2. 調味料は基本的には使わない。使うとしたら塩くらい。
  3. 鍋にふたをして弱火~中火にかける。火加減や時間は適当に調節する。
  4. 醤油、ポン酢、塩、黒胡椒、和からし等を、そのときの気分で付けて食べる。
  5. 炊き立てのご飯と一緒に食べると、おいしい。以上!

本当にシンプルな調理法です。ワイルドというか、野趣あふれると言うのか(笑)。

でもこれも、鍋の中で野菜や肉を蒸している訳で、一種の蒸し料理と言えるのではないかと思います。いわゆる重ね蒸しですね。

体裁を気にせず、素材やタレなどにこだわらなかったら、冷蔵庫のあまりものの野菜や肉でも、普通の鍋、土鍋などで蒸し料理はそこそこおししく作れます。

もちろん、せいろ、蒸し器、圧力鍋や蒸し料理が出来る事を謳っている土鍋があれば、尚良いですよね。

蒸し料理の専門店

個人的に知っている蒸し料理専門店としては、たとえば大阪の梅田、豊崎町には「MUSU」というお店があります。

2008年春頃オープンの、明るい雰囲気の蒸し料理レストランです。このお店を見かけてしばらく経った頃から、テレビ等のメディアが頻繁に蒸し料理について報道しはじめて、ああ、流行っているのだな、と実感しました。

musuの蒸し料理は、せいろ蒸しが基本で、蒸し鍋などには土鍋を使用しています。豚、鶏、魚、京野菜、有機野菜などの食材は、生産者が明確である等、かなりこだわっているようです。お昼にはランチもあります。

所在地は、阪急インターナショナルホテル正面(梅田芸術劇場の裏手)の、道を挟んで目の前にあります。阪急梅田駅からは徒歩5~10分くらいです。

ちなみにMUSUは、東京の新丸の内ビルディングにある、蒸し料理レストランMUSMUS(ムスムス)と連携しているようです(開店当時。2016年現在については未確認)。またまた蛇足ですが、経営者の方は、あの伝説の「ツバキハウス」の初代店長さんだったそうです。

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